2018/07/16 MANKAI STAGE「A3!」SPRING&SUMMER 京都劇場 マチネの部の観劇に行ってまいりました!
MANKAI STAGE「A3!」SPRING&SUMMER 公式サイト
20180215-2

公演内容などのネタバレ等含みますのでご注意ください。



前提としまして…
・2.5次元舞台は初めての観劇、舞台演劇は数回観劇したことがあります。
・同行したのは2.5次元によく行く友人です、わからないことなど解説してもらいました(何度か文章中に出てきます)
・役者さんの経歴や他の出演作等は存じあげておりません。
・夏推しなので全員出ている場面でどうしても夏組キャストに注目して見てしまうことが多いです、ご了承ください。


公演のストーリー

アプリのメインストーリー第一部、第1幕「Show must go on!」と第2幕「克服のSummer」の内容をほぼそのままでした。
オープニングでキャスト全員が主題歌とともにまずお披露目されました。
その後ストーリー開始。
MANKAIカンパニーに春組が集まり、春組公演の稽古をして仲間との絆を深めながら、春組公演「ロミオとジュリアス」の公演開始。
<休憩>
夏組が集まり、稽古をして色々な課題を克服しながら、夏組公演「Water me!」の公演開始。
最後にカーテンコール。という流れでした。


監督は?
アプリだとプレイヤー=監督という立ち位置ですが、舞台では観客=監督でした。
監督の意見やアクションが必要な場面ではキャストは観客に呼びかけ、SE(効果音)が鳴って監督が答えているという演出がされていました。
観客=監督ですが、同時に観客でもあり、拍手などの舞台での観客の反応が必要な場面では観客になったりしました。
自分が観客であり監督でありと感じることができ、とても不思議な感覚でした。


初めての2.5次元感想

声まで似ている!
まずキャストがアプリ側の声優さんの声に似せている方が多いことに驚きました!
もちろん口調やイントネーションなどはキャラクターの個性ですので似せるものだとは思っていましたが、声質まで似せて演じるとは思っていなかったのでびっくりしました。友人によると2.5次元舞台では声質も声優さんに寄せる方も多いみたいですね(役者さんや演目にもよるとのことでした)
おかげで違和感なくそのキャラクターだと思って観劇することができました。

細かいしぐさまでキャラクター!
キャストの歩き方や動き方、踊り方、手の振り方など細かいしぐさまでそのキャラクターだなと感じました!
オープニングで出てきた瞬間、衣装だけでなく、歩き方が「○○だ!」となりました。あのキャラならきっとこういう歩き方で、ソファの座り方はこう、寝転がり方はこうみたいなものが違和感なく再現されているのがすごかったです。
三角くんが移動の時にもアクロバティックな動きを入れていたり、腹筋をする場面で至さんだけちょっとよろけてできていなかったり、舞台袖に抜けるときに天馬が方向を間違えて一成に訂正されていたり、真澄くんが何かと観客(監督)の方をチラチラ見ていたり、セリフにはない大筋ではない部分の細かい動きもたくさん! 一時も目を離せませんでした。

演出が素敵!
個人的にすごく好きだと思ったのがキャラクターの独白場面での演出です。
キャラクターの影から伸びるようにモチーフフラワーのライト?プロジェクションマッピング?が当てられてキラキラしていてとても綺麗でした。ゲームの細かいところまでリスペクトして舞台を作ってくださっているんだなと感じることができました。
キャラクターごとにモチーフフラワーが決まっているのが大好きなので本当にうれしかったです。


ストーリー部分の感想

オープニング
プロローグの第一話を思い出させるような咲也の独白から始まります。
主題歌とともに全員が登場。衣装は普段着(咲也はパーカー等)。観客(監督)に向かっての「咲かせて」がそれぞれのキャラの個性たっぷりの言い方でそれだけで胸が熱くなりました。


第一幕 Show must go on!
咲也以外の4人が集まっていく様子はカットされていましたが、うまくキャラ紹介がされていました。
春組5人が課題を克服していったり、絆が深まる様子が丁寧でした。
咲也を理解しはじめた真澄が殺陣を教えるシーンはどんどんうまくなっていく様子が音楽と動きだけで表現されていて、舞台ならではの演出。
そしてやはり劇場で春組5人でお泊りするシーンは印象的です。「やっぱり辞める」という至さんを止める春組5人のシーンの即興劇はお母さん役のシトロンの演技が特に勢いと迫力があって感動しながらも大笑いでした。


春組旗揚げ公演 ロミオとジュリアス
一度幕が下りて赤い緞帳が再び上がって劇中劇が始まる演出がA3!という世界の舞台化にぴったりで強みです。
ゲームではテキストと音楽と立ち絵だけなので想像がなかなかしにくいのですが、アクションや殺陣が加わる舞台だとこんなにも違うのかとびっくりしました。大きく体を動かし、剣を派手に振るのを間近で見るとゲームの中の劇中劇もきっとこんな風だったのだろうと想像をリアルに補ってくれました。
劇中終盤でミスをしてしまったのは真澄、それをカバーする咲也。

そういえばさすがにオウムを舞台上で表現するのは難しいのか亀吉は存在自体が抹消されていました。亀吉…


休憩


第二幕 克服のSummer
こちらはオーディションで三角以外の4人が集まる様子からスタート。天馬の圧倒的な演技力が伝わってきました。幽霊部屋かと思われた部屋から三角が出てくるシーンはコミカルに三角の運動能力の高さが表現されていて目が離せません。
春組と比べて夏組はやっぱりいい意味でうるさく騒がしい!(笑)夏組らしさがよく出ていました。
それぞれの悩みや弱さを克服しつつ、しかしゲネで大失敗した天馬をそれでも受け入れ励ましながら夏組旗揚げ公演開始です。


夏組旗揚げ公演「Water me!」
コメディは間が大きなウェイトを占める部分があるので、舞台でその間を実際に感じながら観劇することでコメディ劇の楽しさがとてもわかりやすかったです。
アラビアンな衣装はとても華やかでした。春組の中世風衣装もですが、日常パートと舞台パートで日常パートの衣装はあえて彩度を抑えた感じがしました。おかげで舞台衣装がより華やかに映えて印象的だったように思えます。
ゲネの失敗を引きずったのかミスをした天馬を椋がフォロー。


秋組冬組につながる予感を感じさせながらカーテンコールへ


カーテンコール
アプリ内のSR【開花の予感】の白と黒を基調にしたクラシカルな衣装での登場です。
個人的に大好きな衣装ですし、人気も高いのかほかの観客の方も大盛り上がりでした。
舞台降りは私は2階席だったので咲也春組の皆さんがきてくださいました。2階にまで来て下さるとは思っていなかったので、間近でお顔や衣装を見ることができてとてもうれしかったです。至とシトロンが目の前で仲良さそうに絡んでいて、実際の春組のオフショットを見れたようでドキドキしました。
春組はピンク、夏組は黄色のペーパーフラワーをキャストの皆さんが撒いていたのですが、同行した春推しの友人が運よくゲットしていました。(写真だけ取らせてもらいました)
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友人によるとカーテンコールはキャラとしてではなく役者本人(○○役の◇◇です、のような)さんのあいさつの舞台も多いとのことですが、エーステは役者さんの中の人を感じさせることはなく最初から最後までキャラクターを演じていらっしゃいました。
これはやはりエーステ自体のカーテンコールでありながら、A3!の劇中劇「ロミジュリ」「Water me!」のカーテンコールでもあったからなのかなと推察します。最後までA3!の舞台に浸れて個人的にはとてもよかったです。

観劇の最初と最後の挨拶も日によって担当が違うらしいのですが、開幕の挨拶は綴くん、終幕の挨拶はこの日は椋君でした。



日ごとの演出・アドリブ
京都公演でしたのでところどころ京都ネタを挟んでくださいました。
特に左京と迫田の掛け合いで京都ネタがたくさん。あの2人のコンビはゲームと同じくとても微笑ましく、改めて迫田や左京のファンになった人も多いのではないでしょうか?

劇中劇での演出は私が見たのは千秋楽ではなかったため、春組は真澄を咲也が、夏組は天馬を椋がフォローする形でしたが千秋楽は違うらしいと聞きました。
ゲームの千秋楽と同じく春組は至失敗で咲也フォロー、夏組は最後に幸が「ありがと」とつぶやくらしいです。千秋楽ならではの演出は1度しか見れない舞台では賛否両論あるとは思いますが、A3!の中でも語られている一度きりのその時々の最高の舞台を表現する、その舞台化では大事な演出かなと感じました。
Blu-ray・DVDでは初日と千秋楽2パターンの3パターンが楽しめる特別限定版も販売(公式サイト)されますし、東京大千秋楽ではライブビューイングも行われます(ライビュの詳細は未定)

千秋楽バージョンが見たい人はそちらもチェックですね!



各キャストの印象

佐久間咲也
唯一ゲーム内の声にはあまり似せていなかったと思います。ただひたむきな姿勢や一生懸命なせりふ回し咲也のまっすぐさ純真さを全身で表していてこれぞ咲也と思えました。

碓氷真澄
監督大好きな真澄らしく常にチラチラ監督(観客)の方を見ているのがかわいらしかったです。殺陣を含め動きがとても綺麗で器用で何でもこなす真澄らしい立ち回りだなと思いました。

皆木綴
第一幕のストーリーの都合上目立つ場面は少ないのですが、体格の良さと苦労人感が出ていてとても綴らしかったです。アクションシーンの大きな動きはかっこいいですね!

茅ヶ崎至
ソロパートでの歌がすごくお上手だなと思いました(ほかの方もうまかったのですが特に) 動きが全体的にスマートなのにところどころ運動音痴っぽいよろけ方が至らしかったです。

シトロン
はちゃめちゃでうるさくてでもかわいい!シトロンそのままでした。でもセリフや動きが面白いのに衣装がエキゾチックで雰囲気がどことなく高貴な感じが見え隠れしていました。

皇天馬
セリフだけでなくソファの座り方などの細かい動きがとても俺様天馬様! カーテンコールの動きが咲也と並ぶと洗練されていて有名人らしさが出ていました。

瑠璃川幸
登場した時に幸くんだ!と一目でわかる洋服が綺麗に見える歩き方でした。ゲーム内と同じくとても男の人が演じているとは思えないかわいさで役者さんってすごいと思いました。

向坂椋

最初の自信のない下手な演技と幕が開いてからの見違えるような演技のギャップがよかったです。個人的に好きなシーンである同級生に絡まれた幸をかっこいいというシーンは泣いてしまいました。

斑鳩三角
とにかく動きがすごい!運動神経おばけの名の通りの動きでちょっとしたところでバク転バク中を挟んで常に目が離せませんでした。三角独特の不思議な雰囲気もしっかり再現されていました。

三好一成
見ていて「あっ…これは…パリピ…」と一瞬で思うほど一成らしいパリピらしさがとてもうまく表現されていました。スマホのカメラを構える動きが自然でしかも本当に撮っているっぽかったのがすごいです。

松川伊助支配人

影の功労者だと思います。目立つ場面は少ないのですが、ストーリーの進行がスムーズに自然にいっているのはこの方の自然な支配人らしい演技のおかげだと思いました。
ただリアルで見るとあのつぎはぎだらけのスーツはかわいそうですね…(笑)

雄三さん
声も低く太く大きく、雄三さんらしい迫力・厳しさに隠れたやさしさが見えていました。左京さんとともに締めるところをきっちり締めてくれてお芝居にメリハリが出ていたと思います。

古市左京
ゲームで素性を知っているおかげで監督がいると気づいてからの最初の態度の変化に思わずニヤニヤしてしまいました。劇団員たちへの苦言の裏に愛情を感じる演技が素晴らしかったです。迫田との絡みもとてもかわいく、左京さんファンはぜひ見てほしいと思える活躍でした。

迫田ケン

ご当地ネタ担当。本当のアニキ大好きな感じがセリフでも動きでも全身で表現されていて迫田さんの新たな魅力に気づく舞台でした。ご当地ネタが本当に左京と迫田が京都を回っていたのかもと思わせるほどリアルでかわいかったです。




2.5次元舞台をよく見る方とは違うかもしれませんが、初めての2.5次元舞台を観劇した身としては上記のような感想でした。
食わず嫌いというわけではなかったのですが、今まで触れてこなかったのがもったいなかったなと思える素晴らしい舞台でした。秋冬の公演も決まったことですし、秋冬もチケットを取って見にいきたいと思います。

MANKAI STAGE「A3!」の秋冬公演が決定しました!




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